コラム・お知らせ

背景
ハンバーガーメニュOPEN
お問い合わせ

コラム・お知らせ

背景

社葬や合同葬に参列する時のマナー

2023/02/05
ご参列者様


はじめに

まず、「社葬」や「合同葬」というものは一般的に、創業者や会長、社長など会社に多大な功績を遺した人が亡くなったときに、遺族と共に企業や会社側が主体となって執り行う葬儀のことです。


個人葬でも失礼があっては困りますが、社葬や合同葬では関係会社の代表者として、または自社の社員として参列するわけですから尚のことマナーなどをしっかりして、失礼のないように参列しなくてはなりません。


そこで、今回のコラムでは参列時の服装や持ち物から参列時の弔問マナーまでしっかり解説しますので、ぜひご参考になさってください。


参列前にすること

社葬のお知らせを受け取ったら、参列の準備をしましょう。


◇◇◇確認と準備◇◇◇



  • ①詳細の確認をしましょう。

  • ・会場の場所、日時

  • ・香典や供花、供物の受け付け

  • ・葬儀会社

  • ・社葬のスタイル(宗派)

  •  

  • ②参列する代表者を選びましょう。

  • 参列者は、必ず故人と同等以上の役職の人を選んでください。故人が社長であれば、自社の社長や会長などです。

  •  

  • ③出欠の連絡をしましょう。

  • 代表者の参列の可否がわかったら、すぐに返事を出しましょう。


◇◇◇ポイント◇◇◇



  • ・社葬では香典を辞退するご遺族も多いので注意してください。供物や供花を贈りたい場合は、葬儀実行委員か担当の葬儀社に連絡しましょう。

  •  

  • ・故人より役職や立場が下の人が参列するのは基本的にNGです。失礼にあたるので気をつけましょう。

  •  

  • ・社葬の香典は「遺族」あてで用意しましょう。会社主体の葬儀であっても、香典の受け取りは基本的に喪主やご遺族になります。


◇◇◇参列できない場合◇◇◇



  • ・弔電、香典をお送りしましょう。

  • やむを得ない事情で葬儀に参列できない場合は、葬儀会場や葬儀委員会、もしくは故人の自宅宛に、葬儀の前日までに弔電を打ちましょう。

  • また、香典を辞退していなければ香典を現金書留で送ってください。また、後日改めてお悔やみ状を送ると良いでしょう。

  • 「弔電のマナー」、「香典のマナー」も合わせてご一読ください。

  •  

  • ・当日は代理人を立てましょう。

  • 代理人は代表者の名刺を持って参列してください。


当日の服装や持ち物

・礼服(喪服)を着用しましょう



  • 一般的な葬儀と基本的には変わりありません。男女ともに喪服を着用し、男性はネクタイや靴下や靴も黒で揃えます。女性の場合は、喪服に黒のストッキング、靴や小物も黒で統一しましょう。




・香典を用意しましょう



  • 香典辞退と記載がなければ必ず準備してください。

  • どなたかの代理で参列する際は、記帳には香典を出す人の名前を書きます。(代理参列の旨も記載しましょう)

  •  また、社葬や合同葬は、故人の葬儀より香典の相場金額が少し高くなります。


・袱紗を用意しましょう



  • 香典袋はそのまま持って行かずに、袱紗に包んでおきましょう。記帳などの受付時に、袱紗から出して香典をお渡ししてください。


・名刺を用意しましょう



  • 会社や企業の代表者として参列しますので、必ず数枚名刺を持っていってください。


・数珠を用意しましょう。



  • 宗派や葬儀のスタイルによって不要の場合もあります。


気をつけるべきNGマナー

参列者は、以下のようなNG行為はしないように気をつけてください。



  • ⑴訃報を受けた際に喪家にお悔やみの電話をする

  • →葬儀前のご遺族はやるべきことに追われています。

  • 電話でお伝えするのは避けましょう。

  • 参列の際に一言お悔やみを述べるか、参列ができない場合は弔電を打つのがマナーです。

  •  

  • ⑵ご遺族との会話

  • →とても親しい間柄でも、長話はせずにお悔やみを述べる程度のご挨拶にとどめてください。

  • 基本は芳名帳に記帳した(参列した)ことが弔意を表していますので、挨拶は控えても問題ありません。

  •  

  • ⑶参列者同士の会話、名刺交換

  • →挨拶は会釈程度にし、必要であれば挨拶や世間話は会場を出た後にしましょう。仕事上の知り合いや関係者と顔を合わせることになるかもしれませんが、仕事の話をしたり名刺交換するのは避けましょう。どうしても、という場合は葬儀を終えて会場を出た後にしましょう。

  •  

  • ⑷ご遺族に死因や経緯を聞く

  • →絶対に聞いてはいけません。葬儀の中のマナー違反の中でもトップクラスです。

  •  

  • ⑸小さなお子様を同席させる

  • →近親者以外は、ぐずってしまうほどの小さいお子様の同席はできるだけ避けましょう。

  •  

  • ⑹派手なお化粧や強い香水、華美なアクセサリー

  • →こちらも失礼にあたります。控えめなものにしましょう。パールのアクセサリーやカフス、結婚指輪などはつけても構いません。

  •  

  • ⑺遅刻

  • →急な訃報で駆けつける場合など、やむを得ない事情がない限り遅刻は厳禁です。

  • 案内のあった開始時間に間に合うように余裕をもって会場に向かいましょう。

  •  

  • ⑻通夜振る舞いや精進落としを断る

  • 弔問に対するお礼とお清めとして通夜振る舞いや精進落としがあります。

  • 飲み物食べ物を勧められたら、故人様への供養の意味がありますので、お断りは禁物です。

  • 特別な事情がある場合は、箸をつけるだけでも構いません。ただ、長居は禁物です。


当日の流れ

◇◇◇当日の流れ◇◇◇



  • 受付

  • 会場に到着したら、受付で名刺と受付票(案内に同封されていたもの)を渡します。

  • 代理人であれば、代表者が欠席の旨を謝罪し、代表者の名刺を出しましょう。(代表者の名刺の右上に「弔」、代理人の名刺の右上は「代」と記入してください。)

  • 辞退していなければこの時に香典も渡しましょう。

  •  

  • ②挨拶

  • 喪主やご遺族に挨拶し、お悔やみの言葉を述べましょう。しかし、当日は会社関係者などの多くの参列者が喪主に挨拶しますので、親交の深い間柄であっても手短に済ませてください。また、挨拶の際には忌み言葉などに注意して言葉を選んでください。

  •  

  • ③会場の案内に従う

  • 社葬も合同葬も、受付後は以下のような流れが一般的です。会場の葬儀スタッフなどの案内に従って動いてください。

  • 開式の辞 → 喪主挨拶、弔辞拝受、弔電披露 → 読経・焼香、玉串奉奠、献花等(宗派によって異なります) →  葬儀実行委員長挨拶 → 閉式の辞 → お見送り

  • しかし、社葬では読経や焼香などを省き、宗教色をあまり出さないこともあります。


◇◇◇弔問の作法◇◇◇



  • 【焼香】

  • 遺族や葬儀実行委員長に一礼して祭壇に進み、焼香(抹香をつまんで香炉に移す)し、合掌します。最後に祭壇と遺族へ向かって一礼し席に戻ります。

  • 焼香の詳細は「焼香のやり方」のコラムをご覧ください。

  •  

  • 【献花】

  • 牧師や神父と遺族、葬儀実行委員長に一礼して花を受け取ります(右手に花、左手に根元)。祭壇に進み、献花台の前で遺影に一礼します。花を右回りで根元を霊前に向けて献花し、再度一礼し席に戻ります。

  •  

  • 【玉串奉奠】

  • 遺族や葬儀実行委員長に一礼し、玉串を受け取ります(葉を左手、根元を右手で持つ)。祭壇に進み、一礼し、玉ぐしを右に回して一度根元を手前にします。左右の手を持ち替え、右に回して、根元を祭壇に向けて両手で玉串を供えます。一歩下がって、二礼二拍手一礼をします。最後に再度遺族や葬儀実行委員長や神官に一礼し席に戻ります。

  • ※二拍手の時は音を立てない「しのび手」で行いましょう。


自社の社葬や合同葬の場合

◇◇◇合同葬の場合、社員はどうすればいい?◇◇◇


合同葬は業務時間内で執り行われることが多いため、役員や葬儀実行委員(葬儀進行の補助社員)、故人と接点の多い社員のみが参加します。

もし参列するように指示があれば、服装や持ち物、マナーのチェックが必要です。


参列の指示がない一般社員の場合は、特に何かする必要はありません。


◇◇◇社葬の場合、社員はどうすればいい?◇◇◇


社葬が行われる場合、社長など役員が葬儀実行委員長を務めますが、総務部など手伝いの社員を「葬儀実行委員」として数名参加させます。

当日に社員が手伝う内容は、会場までの道案内や会場内の案内、受付などが一般的です。


参列や手伝いの指示がない一般社員の場合は、特に何かする必要はありません。


葬儀実行委員や総務、秘書の方で自社の社葬や合同葬に関わる方は「社葬や合同葬をご検討中の方へ」のコラムで詳しく解説していますので読んでみてくださいね。


まとめ

社葬や合同葬は、そもそもあまり参列する機会がないものですのでイメージが湧きにくいかもしれませんが、基本的に故人葬のマナーとさほど変わりありませんので安心してください。


とはいえ、会社を代表して参列しますので、しっかりと事前の準備やマナーなどの作法の確認が必要です。「知らなかった」と恥をかいたり、故人や故人の会社に失礼なことがあっては、今後のお付き合いに支障が出るかもしれません。ぜひ当コラムを参考に事前の準備をなさってくださいね。


新着記事

CATEGORY

おすすめ記事

お問い合わせ

CONTACT

24時間365日対応

通話料無料