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【わかりやすい】お焼香のやり方 |ベルホール

2022/04/12
喪主/ご遺族様


お焼香とは

まず、「焼香」とは、仏式の葬儀や法要における宗教的儀式の一つです。

香を焚いて霊前を清め、故人の冥福を祈ったり仏を拝みます。

参列者の邪念や不浄を祓う意味合いも込められていますので、焼香をすることで、清まった精神で弔いができるというわけです。

仏教の式において、僧侶の読経と並んで、ほぼ必ず焼香は行われます。


焼香の歴史

焼香の歴史は古く、日本に仏教が伝来した6世紀半ばにインドから伝わったと言われています。

インドでは仏教が広く知れ渡る前からお香が使われていました。

日本よりも気温の高いインドでは汗をかきやすく、体臭や部屋の匂い消しにお香を焚いていたのです。

その匂い消しの役割は、酷暑によって遺体の腐敗臭が生じやすい葬儀で大変役に立ちました。

やがてそこに、宗教的、精神的な意味合いが込められ「お香のかおりで身を清める」という考えが人々に浸透していきました。

仏教の考えでは、極楽浄土はいい香りに包まれており、仏はその香りを故人に運びつつお迎えにくるとされています。

そのため、立ち上る煙といい香りが、極楽浄土への道標になるように故人を想って焼香をあげるのです。


余談ですが、今日の仏教の葬儀では「ご香典」「ご香料」といった不祝儀袋を持参することが多いですが、この名前は焼香に由来したものです。


かつてお香は非常に高価で、技術も発達していなかった為、一晩中香を焚き続けるのは大変でした。

その為、遺族や友人や近所の人がそれぞれお香を持ち寄っていたのです。

現在では、お香を持ち寄るという当時の習慣はなくなってしまいましたが、代わりに「お香典」として現金を包むという習わしになりました。


焼香の種類

焼香には、葬儀や告別式で使用されることの多い、香木を刻んで粉末状にした「抹香」と、法事でよく使用される棒状の「線香」の二種類があります


焼香の作法は宗派によって異なりますが、抹香は1〜3回、線香は1本か3本くべれば充分です。



◇◇◇ 焼香のやり方 ◇◇◇


そして、やり方は三種類あります。


まず、焼香台の前の座布団に座って行う「座礼焼香」と、祭壇前で立ったままの「立礼焼香」の有名な二種類があります。

座礼は自宅や寺院など、立礼は斎場などで行う事が多いです。


もう一つ、終始座ったままで香炉とお香が乗った盆を隣の人に回していく「回し焼香」です。

こちらはほぼ見かけませんが、非常に人数が多い時や会場が狭い時などにこの形態でやることがあります。


あまり実生活で聞かない葬儀の用語の中で「お焼香」は割と聞き馴染みのある単語の一つかと思いますが、実際にやるとなるとどうやってするのかわからなかったり、忘れてしまっている方も多いかと思います。

葬儀や法要に参加したときに困らないように、大まかな流れとルールを覚えていってくださいね。



焼香の順番と流れ

【座礼と立礼の場合の順番】


喪主や遺族→親族→一般会葬者、の順番です。

特に名前を呼ばれるようなことはありませんので、前の人が終わったらそれに次いで行ってください。


【回し焼香の場合の順番】


回し焼香の場合、順番は特にありません。(会場が狭く、人数が多いことが想定されます)

隣の人から香炉とお香を乗せた盆が回ってきますので、それまで自分の席で座って待っていましょう。


【座礼の場合の流れ】


次の焼香される方に会釈→祭壇の前まで中腰で進む→座布団の前に座る→遺族と僧侶に一礼→遺影に一礼→祭壇前の座布団に正座→焼香→合掌→膝をついたまま座布団から降りる→遺族と僧侶に一礼→立ち上がって中腰で席に戻る、という流れです。


【立礼の場合の流れ】


焼香台(祭壇)に進む→僧侶と遺族に一礼→遺影(祭壇)に向かって一礼→合掌→焼香→合掌→遺影(祭壇)に一礼→数歩下がって遺族に一礼→席に戻る、という流れです。


【回し焼香の場合の流れ】


回してくれた方に会釈+盆を受け取る→畳の上に盆を置く(椅子席の場合は膝の上)→祭壇に向かって合掌→焼香→合掌→祭壇に向かって一礼→次(隣)の人に渡す、という流れです。


焼香の回数と作法

前述した通り、焼香の作法は宗派によって異なりますが、抹香は1〜3回、線香は1本か3本くべます。


焼香の時に使用する数珠も本来は宗派によって異なりますが、こちらは持参したご自身の数珠を使用して問題ありません。


原則、焼香のやり方は喪家(ご遺族)の宗派に従いますが、宗派がわからない場合もありますので、故人を想って心をこめてお焼香すれば、特に宗派別のルールを気にする必要はありません。

また、ご自身の宗教への信仰心が厚い方は、その宗派の作法に従っても大丈夫です。


【抹香での焼香】



【線香での焼香】


前後の流れは抹香の時とほぼ同じです。

数珠を左手にかけ、右手に線香を持ち、ろうそくで火をつけます。

火がついたら線香をそのまま軽く振って火を消すか、手で仰いで消します。

この際、息を吹きかけてはいけません。(仏教では、生者の息は不浄のものと考えられている為です)

香炉に線香を立て、合掌します。


【宗派別のやり方】




※押しいただくとは…親指と人差し指と中指で摘んだお香を額のあたりに持っていく動作のこと


さいごに

色々と違いがあって難しく感じるかもしれませんが、基本的には前の人に倣ってやれば大丈夫です。

何よりも、故人が安らかに眠ることができるようにと心を込めてお焼香することが大切です。


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