お墓参りっていつするべき? 〜お墓参りの時期や作法〜
はじめに
お墓参りは特別な時にしかしてはいけないと思っていませんか?
実は、お墓参りはいつしても良いんです。
このコラムでは、お墓参りをする主なタイミングや、やり方、一般的に必要な持ち物などをご説明していきます。
地域や宗派、墓地のスタイルによっても異なるルールや作法はありますが、参考になれば幸いです。
お墓参りの時期、タイミング
【お墓参りをする主なタイミング】
- ・お彼岸(春分と秋分の日)
- ・お盆(8月13日から15日まで)
- ・忌日や命日
上記が一般的にお墓参りをするタイミングですが、基本的には行きたい時にいつ行ってもいいものです。
例えば、何かご先祖様や故人に報告したいことがあるときや悩みがあるとき、故人が恋しい時などです。
命日やお彼岸やお盆でないと行ってはいけないことはありませんので、好きな時に行くといいでしょう。
ただ、日本では昔から法要などの節目にお墓参りをする習慣がありました。
特に命日や月命日、また、春と秋にあるお彼岸や夏のお盆にも多くの人がお墓参りに行くようです。
また、時期はいつでもいいですが、お墓参りの時間帯には気をつけましょう。
暗くなってからではロウソクの火の扱いも危ないですし、宗教的な意味でも、縁起が悪いためお勧めできません。
できれば日が落ちる前に行きましょう。
【お墓参りの意義】
お墓参りは故人や先祖への感謝と敬意を示す重要な行事です。
そして、お墓参りは家族や親族の絆を深める機会でもあります。
家族と一緒に行うことで、故人への感謝や思い出を共有し、心のつながりを感じることができます。
必要なものや服装
【必要なもの】
- ・供花
- ・線香
- ・ろうそく
- ・マッチ(又はライター)
- ・数珠
- ・供え物(果物や菓子、お酒など)
- ・掃除用具(バケツ、ほうき、雑巾、たわしやスポンジ、ゴミ袋など)
花や食べ物などは、特に故人が好きだった物を選ぶと良いでしょう。
しかし、お供え物の食べ物などは、墓地のルールでそのままにして帰れない場合もありますので、事前に墓地の管理者に確認した方がいいでしょう。
また、お墓の掃除用のほうきやちりとり、バケツや手桶などは墓地で貸し出しているところもありますが、可能なら持参しましょう。
お供えのお花は、基本的に墓地周辺の花屋で仏花と伝えれば問題なく購入できます。
仏花や供花についてはこちらで解説しています。
【服装】
服装は、礼儀正しさを示すため、黒や深い色の服が一般的です。
喪服や略礼服を着用する方が良い場合もあります。(納骨式や、一回忌などの法要の際)
華美な装飾の服や靴、アクセサリーは避けた方が無難ですが、墓石やその周辺の掃除の際に服などが汚れる場合もありますので、普段着で構いません。
ただ、足場の悪い墓地も少なくありませんので、高いヒールなどはやめておきましょう。
お墓参りのやり方、作法
- ①手や口を清める
- 寺院の中の墓地であれば、まず手水舎(ちょうずや)で手や口を清めてからご本堂に礼拝します。
- 本来は、お墓参りをする前に手を洗って口をゆすぎ清めますが、手水舎がない墓地では省略しても問題ありません。
- ②バケツに水を汲む
- 墓石の前に行く前に水を汲んでから向かうとスムーズです。その際、掃除用具などが借りられる墓地であれば、それもあわせて持っていきましょう。
- ③墓石の前で一礼
- 手を合わせてお辞儀をし、故人や先祖に敬意を表しましょう。
- ④墓石やその周りを掃除する
- 墓石の周りのゴミや枯れ葉などを拾い、雑草を抜き、地面をほうきで掃きましょう。
- 植木がある場合は切りそろえてください。
- 玉砂利、花器、ロウソクたてなどの道具類と墓石を水洗いしてください。
- 汚れがひどい場合はタワシやスポンジを使ってこすり洗いすると良いでしょう。
- ⑤花などを供える
- 前に供えた枯れた花や古い水は取りかえます。
- 前に来た人が最近で、花が新しいようであれば、空いているスペースに新しい花やお供えを足してください。この場合でも水は取りかえましょう。
- お供え物の食べ物は、持ち帰りが義務付けられているところもありますので、事前の確認が大切です。
- ⑥お線香を供える
- ろうそくに火をつけ、線香(束のもの)を供えて合掌します。
- 室外の墓地の場合は風に注意してください。
- 宗派やその時の場合にもよりますが、できればしゃがんで手を合わせるようにしましょう。
最近のお墓参り事情
近年では、デジタル技術を活用してお墓参りをする方法も増えています。
遠方に住んでいてお墓参りが難しい場合や、高齢や持病などの事情で墓地に足を運べない場合に、オンラインのお墓参りサービスを利用する方もいます。
オンラインのお墓参りでは、スマートフォンやパソコンから故人の墓石や遺影を見ることができ、線香をあげたり、お供え物を送ったりすることができます。
また、お墓参りの代行サービスというものもあります。
墓石やその周辺の掃除や、仏花などを自分の代わりに供えてきてもらうことができます。
これらは代行業者によって値段や、対応していること、オプションなどが異なりますので、事前のお見積りや確認などはしっかりと行いましょう。
どのようなお墓参りのスタイルであっても、敬意を忘れず、伝えたい思いを大切にし、墓地のルールやマナーに注意することが大切です。
まとめ
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