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海洋散骨って?〜やり方や注意点〜

2023/05/30
喪主/ご遺族様


はじめに

いつか自分が死んだ時、お墓ではなく、海に骨を撒いてほしい。


そんな方もいるのではないでしょうか?


あるいは、家族の遺言で「海に撒いてほしい」と記されていた…など。


しかし、散骨って違法じゃないの?と疑問や不安に思われているのではないでしょうか?


実は、海洋散骨は「違法」というわけではないんです。


このコラムでは、散骨での供養や、改葬を行う際の注意点や法律について簡単にご説明しますので、もし興味があれば参考になさってくださいね。



海洋散骨とは

海洋散骨とは、遺骨を粉末にして海に撒くことです。


【海洋散骨の歴史】


日本の海洋散骨の歴史は古く、縄文時代にはすでに海に遺体を葬る風習がありました。


また、平安時代から江戸時代にかけては、海に遺体を流す風習があり、奈良時代では遺体そのままではなく、火葬した後の骨をまく「散骨」が行われていたようです。


この「散骨」については、歴史的な書物、「万葉集」にも歌が残っており、日本では散骨は古くから行われていたことがわかります。


そして現代になり、昭和23年5月に「墓地、埋葬等に関する法律」(通称「墓埋法」)が制定され、墓地の設置、管理、埋葬、火葬等について法律でしっかりと定められました。


それまでは明治17年の「墓地及埋葬取締規則」というものに依っていたため、明治時代に海葬や海洋散骨が違法扱いだったりと、地域によって法律やルールが異なっていたのです。


海洋散骨が再び注目されるようになったのは、1990年代に入ってからです。


これは、少子高齢化や核家族化が進み、従来の墓地に納骨することが困難になったことや、自然葬への関心が高まったことが原因で、近年人気を集めています。


 


【海洋散骨が注目される理由】



  • ・費用が安い

  • →埋葬に比べて費用が安いことは海洋散骨の大きな魅力です。

  • 従来の墓地に埋葬すると、墓地代や管理費がかかりますが、海洋散骨はこれらの費用がかかりません。

  •  

  • ・場所を選ばない

  • →場所を選ばないことも海洋散骨の魅力です。

  • 従来の墓地は、限られた場所にしかありませんが、海洋散骨はどこの海でも行うことができます。(散骨可能な海については次の章でご紹介します)

  •  

  • ・自然に還る

  • →海洋散骨は、自然に還るという意味でも魅力的です。

  • 墓地に埋葬すると遺骨は墓地に残りますが、海洋散骨であれば、遺骨が海に還ることで、故人を自然の一部に戻してあげることができます。

  •  

  • ・自由度が高い

  • →海洋散骨は、自由度が高いことも魅力です。

  • 従来の墓地は、墓地の規則に従って葬儀を行う必要がありますが、散骨は、比較的に自由に葬儀を行うことができます。

  • 例えば、故人が生前好きだった場所で散骨したり、故人が好きだった花を海に一緒に撒いたりすることができます。


 


海洋散骨を行う際の注意点

海洋散骨は法律で禁止されていませんし、故人を偲ぶための素晴らしい方法ですが、必ず法律(「墓埋法」の散骨についての規定)を守って行う必要があります。


代表的なことで言うと、遺骨を粉末にするのは、厚生労働省の許可が必要です。


また、海の環境に配慮することも大切です。


遺骨を撒く際は、海流や波に流されにくい場所を選ぶ必要があります。


そして、他の人への迷惑にならないように気をつけなくてはいけません。


例えば、海水浴場や漁場など人の多い、目のつく場所での散骨を避けましょう。


海洋散骨を検討している方は、一度、専門業者に相談することをおすすめします。



日本で海洋散骨が可能な海

日本では、海洋散骨が認められていますが、法律上のさまざまな規制がありますので、海洋散骨を行う際には、以下の点で注意が必要です。



  • ・海洋散骨を行う場所は、公海または公有水域に限られます。

  • ・海洋散骨を行う際には、遺骨を粉末にする必要があります。

  • ・海洋散骨を行う際には、海の環境に配慮する必要があります。

  • ・海洋散骨を行う際には、他の人への迷惑にならないようにする必要があります。


 


【海洋散骨ができる海】



  • ・沖縄本島

  • ・小笠原諸島

  • ・伊豆諸島

  • ・小豆島

  • ・淡路島

  • ・紀伊半島

  • ・房総半島

  • ・三陸海岸

  • ・北海道

  • ・東北地方

  • ・関東地方

  • ・中部地方

  • ・近畿地方

  • ・中国地方

  • ・四国地方

  • ・九州地方


海洋散骨を行う際には、海洋散骨の専門業者に相談することをおすすめします。


法律や環境に配慮して、散骨をサポートしてくれますし、わからないことがあればその都度相談することができます。


海洋散骨の手配の仕方

【海洋散骨の手配】



  • ①海洋散骨業者を探す

  • ②海洋散骨業者に申し込む

  • ③遺骨を粉末にする

  • ④海洋散骨を行う


海洋散骨業者は、インターネットや電話で探すことができますが、業者を選ぶ際には料金やサービス内容を比較検討することが大切です。


 


【海洋散骨業者に申し込むのに必要な情報】



  • ・故人の氏名、生年月日、死亡日

  • ・遺族の氏名、住所、電話番号

  • ・散骨場所

  • ・散骨日時

  • ・散骨費用


遺骨を粉末にするためには、海洋散骨業者に依頼する必要があります。


その費用は、業者によって異なりますので見積もりをとり、内容を確認しましょう。


海洋散骨を行う際には、必ず海洋散骨業者の指示に従ってください


海洋散骨は、それ自体は違法ではありませんが、法律で規制されているので違反しないよう注意が必要です。


新たにお墓を購入する場合

ここまでお墓を持たずに散骨をしたい場合についてご説明してきましたが、やっぱり「きちんとお墓参りができる場所が欲しい」と言う方は、ぜひお墓の購入も考えてみてはいかがでしょうか。


ご参考までに、新たに購入したい場合の納骨までの流れをご紹介します。




  • ⑴お墓を発注する

  • 新たに建てる場合は1~3か月程度かかりますので、四十九日法要に間に合わない可能性も考え、早めに準備に取り掛かってください。

  • 葬儀社か霊園と提携している石材店、またはお近くの石材店で墓石を選んで見積もりをとり、発注しましょう。

  •  

  • ⑵墓地の種類(納骨先)を決める

  • ・寺院墓地

  • ・霊園(公営、民営)

  •  

  • ⑶「埋葬許可証」、「墓地使用許可証」を用意する

  • 死亡届が受理された後に役所から受け取る埋火葬許可証は、火葬後に火葬場の担当の署名を入れ、埋葬許可証となります。また、墓地の管理者に墓地使用許可証を発行してもらいましょう。

  •  

  • ⑷彫刻を依頼する

  • 墓石、墓地が決まったら、故人の名前などの彫刻をお願いしてください。

  •  

  • ⑸納骨法要を依頼する

  • 菩提寺と納骨法要のスケジュールを決めましょう。

  •  

  • ⑹石材店に納骨式の準備を依頼する

  • 納骨時には石を移動しなくてはいけないので、納骨日が決まったら、石材店か担当する霊園に連絡しましょう。(自力でできるタイプの墓石もあります)

  •  

  • ⑺納骨法要当日の準備

  • 参列者への日程の連絡や、供物と引き出物、会食場所の手配をしましょう。


 


◇◇◇お墓のご相談は 須藤石材小平支店へ!◇◇◇


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お墓について詳しくご説明していますので、こちらのコラムもぜひご覧ください。


「お墓の用意って何をしたらいいの?」


まとめ

海洋散骨は、費用が安く、場所を選ばず、自然に還ることができるというメリットから、近年人気を集めています。


基本的には専門職でない限り、墓埋法について詳しい必要はありませんが、大切な人を送るときにトラブルになってしまうのは避けたいですよね。


そのため、このコラムでご説明した墓埋法の決まり事に注意して、専門業者に相談してみてはいかがでしょうか。


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