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神棚封じの基礎知識 〜やり方や期間について〜

2022/12/29
喪主/ご遺族様


神棚封じとは

神棚とは、家屋に神様を祀るために設けられた小さい神社のことで、そこに神様をお招きして神具をお供えし、お参りができるようにしたものです。


神棚は神道のご家庭にあることが多いものですが、その宗派以外を信仰していても、ご自宅や会社、お店などに神棚がある方もいらっしゃると思います。


家にあれば「家内安全」で家族を守り、家庭を繁栄させてくれます。会社やお店であれば「商売繁盛」の意味を持ちます。


そして、神棚がある家のご家族に不幸(葬儀)があると、神棚に半紙を貼り封印する「神棚封じ」を行います


なぜ神棚を封印しなくてはならないかと言うと、神道の神様は穢れを嫌うためです。


古来より神道で「死」は穢れととらえており、穢れがあると神様の力が弱まり、失われてしまうと考えられています。神棚封じをするのはこのためです。


「穢れ」というと悪いイメージ(不浄や汚れ)を抱く人が多いと思いますが、穢れは「気枯れ」とも書き、不浄というわけではなく「気が枯れて」いる状態のことを指します。


つまり、「死」によって活力や生命力などのプラスなエネルギーが枯れるということです。

特に身内や親しい人の不幸があると、その人は深い悲しみのせいで気力が失われてしまいます。


忌中(故人が亡くなって四十九日の間)は神社への参拝を控えますが、ご自宅の神棚においても考え方は同様です。


「神棚封じ」で穢れた(気枯れた)状態の人から神様を遠ざける意味合いがあります。


葬儀社を利用する場合は、故人を自宅へ搬送する際に葬儀社のスタッフが神棚封じのやり方などサポートしてくれるはずですので、その指示に従って行なってください。


自宅ではなく安置施設に安置する場合であっても、初めて自宅に戻る際には忘れずに神棚封じを行いましょう。


この後は、神棚封じのやり方や封じておく期間を順にご紹介します。


神棚封じのやり方

その家に住む家族が亡くなったと知ったなら、なるべく早く神棚封じを行いましょう。


同居の遺族が病院で故人を看取った場合、自宅に帰り次第、神棚封じを行ってください。


ー必要なものー



  • ・半紙(なければA4のプリンター用紙)

  • ・セロハンテープ


ー神棚封じのやり方ー



  • 1. 神棚の神様に挨拶をしてから、家族の訃報を伝える

  • 2. 神棚の全てのお供え物と、榊を下げる

  • 3. 神棚の扉を閉める

  • 4. 白い半紙を神棚が隠れるようにテープで貼る(しめ縄がある場合は、しめ縄の上から半紙)


※仏壇は封じる必要はありません。


→神道と仏教では「死」に対する考え方が異なり、仏教では死を穢れと捉えません。そのため、仏壇を封じず、いつも通りのお参りをして下さい。


神棚封じの期間

神棚を封じるのは、基本的には忌明けまでです。


この期間が終わったら半紙を外してお供え物なども戻します。


忌明け…四十九日間(仏教)または50日間(神道)


しかし、地域によって神棚封じの期間が異なる場合があります。そのため、神棚封じの期間については地域の慣習に倣って行っても問題ありません。

なお、仏教を信仰されていてもご家庭に神棚がある場合の神棚封じは、神道の考えにのっとることになります。


神棚封じの期間を終えた後は、塩で身を清め、礼拝をした後に半紙を取り、普段と同じお供えをします。


忌中に行うことやマナーに関してはコチラの記事で詳しく紹介していますので、是非ご参考になさってください。


ポイント


  • ・可能であれば、神棚封じは死の穢れが及んでいない第三者(喪主様や遺族以外のなるべく遠縁の親戚など)が行うと良いでしょう。

  • ・故人と同居していない喪主様や遺族は神棚封じをする必要がありません。故人の家でのみ神棚封じを行なってください。

  • ・忌中は神棚への拝礼はNGです。掃除やお供え物もしません。

  • ・半紙が剥がれてきてしまった場合は、塩で身を清めてからテープで貼り直しましょう。

  • ・故人を自宅に安置する場合に人手が足りなければ、故人を休ませる準備を済ませ、焼香を終えた後に神棚封じを行う順番で大丈夫です。

  • ・故人が一人暮らしであった場合、忌明け当日に半紙を取るのは難しいので、他の目的(掃除など)で訪れた際でも大丈夫です。


まとめ

ここでは神棚封じの基本的なマナーややり方についてご説明しましたが、葬儀にまつわる色々な作法は、、宗派や地域によっても異なります。


何かご不明点やお困りごとがある方は、ベルホールにご連絡ください。


プロのスタッフがご相談をお受けいたします。


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