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仏壇について 〜仏壇の選び方や拝礼の仕方〜

2023/07/18
喪主/ご遺族様


はじめに

仏壇は、日本の宗教や文化に深く根ざした重要な要素であり、多くの日本人の家庭にとって馴染みのあるものです。


このコラムでは、お仏壇の種類や仏壇で使用する仏具の種類、祀り方、拝礼の作法などについて解説していきます。


また、仏壇は宗教や伝統と密接に関連しています。仏壇の歴史をご説明しながら、その理由にも触れていきます。


仏壇を買う予定のある方だけでなく、仏壇の歴史について興味のある方もぜひご一読ください。



日本の仏壇の歴史

意外に知られていませんが、お仏壇というのは日本特有の文化なのです。


ドラマや漫画などでも、仏壇に手を合わせるシーンはよく見ますね。


故人の成仏を祈って祀っていたり、または仏様を身近に感じるための、お寺の家バージョンとも考えられます。


仏壇の歴史は古く、奈良時代には既に存在していました。


しかし、はじめに仏教が朝鮮半島から伝来した6世紀ごろには、まだ、「供養を目的とした仏壇」はありませんでした。


供養のための仏壇のルーツとされるのは、かの有名な法隆寺にある「玉虫厨子」という国宝の仏壇ですが、これは仏教の伝来から約100年後の奈良時代に作られたものなのです。


当初、奈良時代に仏壇でお祀りしたのは貴族や一部の役人のみで、宮廷や寺院における宗教的な儀式に使用されていました。


一般家庭で仏壇をお祀りするようになったのは、江戸時代になってからと考えられています。


急速にお仏壇が普及したのは、幕府が「檀家制度」を義務付けたことが大きな原因です。


庶民の家庭でお仏壇が普及し、宗教と日常生活が融合していく過程で、仏壇の形やスタイルも発展していきました。


仏壇の種類

昔から仏壇には大きく分けて金仏壇と唐木仏壇の二種類があり、近年はそこにモダン仏壇が主な仏壇の選択肢として登場しました


ここではその三種類の主なお仏壇についてご紹介し、どれを選んだら良いかも合わせてご説明します。



  • ①「金仏壇」

  • 江戸時代に広まったとされる金仏壇は、内部が金箔で装飾された荘厳な黒塗りの仏壇で、「塗り仏壇」とも呼ばれています。

  • 主に金箔の量や質、施された細工のレベルなどによって値段が上下します。

  • 一般的には真宗系の宗派の方が選びます。

  • 真宗の仏壇では、仏様をお祀りするためですので、位牌を安置しません。

  •  

  • ②「唐木仏壇」

  • 明治時代に広まったとされる唐木仏壇は、耐久性の高い木材を使用した木目を生かした仏壇で、関東地方で多く選ばれており、金仏壇よりも小型で落ち着いたデザインのものです。

  • 主に木材のレベルや、木材が国産品か輸入品かよっても値段が変わります。

  • 黒檀や紫檀が最も上質とされています。

  • 一般的には真宗系以外の宗派の方が選びます。

  •  

  • ③「モダン仏壇」

  • 現代社会で広まったモダン仏壇は、核家族化や、昔に比べて一軒家や和室が減少するなどの住宅事情に合わせて、従来のものよりデザインを洋風にし、小型化したものです。シンプルなデザインのものが多く、洋間(フローリング)でも違和感のない現代的な仏壇です。

  • これらは金仏壇や唐木仏壇と違い、あまり決まりがなく、さまざまなデザインのものがあります。

  • 宗派関係なく選びやすいのもモダン仏壇のポイントです。



時代に合わせて形や種類も変化しますが、生活スタイルが昔と大きく変わった今でも、お仏壇は依然として根強く支持されているのです。


仏壇以外の祭壇には、神道を信仰している人の神徒壇(祖霊舎)や、神符を祀るための神棚などもあります。


では仏壇を購入する際にはどの種類にしたらいいのでしょうか?


結論から言うと、どの種類のお仏壇を選んでも大丈夫です


現代の人々の生活スタイルや、住居の事情によって、宗派関係なく選んで問題ありません。


見た目でどれにするか決める方もいらっしゃいます。


基本的には、真宗系が「金仏壇」、それ以外の宗派が「唐木仏壇」、宗派問わずデザインで決めたいなら「モダン仏壇」だと考えておけば良いでしょう


そしてどの種類のお仏壇にするか決まったら、その後、予算に合わせた素材やサイズ、装飾などを選んでいきましょう。


お仏壇は人生で一度か二度のお買い物ですので、わからないことがあれば、お仏壇のお店の専門スタッフにしっかりと相談すると良いでしょう。


納得の商品を紹介してくれると思いますよ。


仏具の種類

仏壇にはさまざまな仏具が用いられます。


仏壇に置く代表的な仏具には次のようなものがあります。



  • ・仏像:仏壇に祀る仏様を表す像で、種類としては阿弥陀仏、観音菩薩、地蔵菩薩などがあります。

  • ・仏飯器:お供え用のご飯の器です。

  • ・茶湯器:お供え用の水やお茶を入れる器です。

  • ・リン、リン棒:仏様を呼ぶ鐘です。

  • ・仏器膳:仏飯器や茶湯器をおくトレイです。

  • ・高月:お供え用のフルーツやお菓子の器です。

  • ・お位牌:故人の霊魂の依代です。 ※浄土真宗は位牌は用いません。

  • ・花立て:お供え用の花瓶で、季節に合った花を飾ります

  • ・蝋燭、燭台(火立):ろうそくと、そのろうそくを灯すための台です。

  • ・香炉:灰を入れて、お線香を立てるための器です。



仏壇の祀り方と、拝礼の作法

仏壇の祀り方や拝礼の作法は、宗派や個人の信仰によって異なります。


今回は一般的な仏壇のお参りの仕方や作法をご紹介します。



  • ・仏壇を清める

  • まずは、仏壇や仏具を清めます。茶湯器や仏飯器などの中身を捨て、洗いましょう。

  • 花立てのお水も毎日変えましょう。

  • お花が古くなったら、お花も変えてください。季節のお花がいいでしょう。

  • 香炉周りは灰で汚れやすいため、その辺もしっかりと掃除してください。

  • 仏壇や仏具は、常にきれいにしておくように心がけてください

  • なお、仏壇の扉は部屋を掃除するときは閉めましょう。

  •  

  • ・お供えをする

  • 毎朝、新しいお水にし、炊き立てのご飯をお供えしましょう

  • 毎日出なくていいですが、頻繁に、お菓子や旬のフルーツをお供えするのもおすすめです。

  • 何か頂き物があるときは、最初に仏壇にお供えするようにしましょう。その後、お下がりをいただくのがよいとされています。

  •  

  • ・拝礼をする

  • ローソクに火をつけ、お線香に火をつけて香炉にお線香を立ててください。

  • 浄土真宗であれば線香は横に寝かせます。

  • りんを2回打ち、合掌し、一礼します。


まとめ

仏壇は日本の文化と宗教に深く根ざし、多くの家庭で大切にされています。


仏壇に関する知識を持つことは、日本の伝統や宗教文化を理解し、尊重する一つの方法です。


仏壇の購入を考えているのであれば、ご家族や仏壇の専門店のスタッフによく相談しながら、ご自身の住居や宗派、予算など、さまざまな要素からベストなものを選んでください。


また、仏壇を購入した後は、毎日仏壇をきれいにし、故人や仏様に心を込めて拝礼するといいでしょう。



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