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戒名とは? ~必ず必要?付けないとどうなる?~

2023/12/13
喪主/ご遺族様


はじめに

戒名とは、仏教の伝統に基づく命名の一つです。


仏教徒が仏の教えに帰依する、つまり俗名(生前の名前)を忘れて、行動や精神を律し、新たな人生を歩むことを意味するものです。


簡単にいうと、戒名とは「あの世での故人の名前」です。


戒名をつけることで、故人の生前の功績を讃え、冥福を祈るためにも用いられます。


しかし、聞いたことはあっても馴染みのない「戒名」。



  • 「いつ必要になるものなのか?」

  • 「戒名は全ての人がつけなくてはいけないのか?」

  • 「どんな戒名をつけるのも自由なのか?」


など、たくさんの疑問があることでしょう。


このコラムでは、戒名の意味や必要性について考察し、戒名をつける際のポイントや費用についても触れていきます。


ご自身の終活をしている方や、ご家族の葬儀を控えている方はぜひ参考になさってくださいね。



戒名とは

戒名は、仏教の宗派によって異なる場合もありますが、一般的には死者におくられる尊称であり、その人の生前の功績や仏教における修行を反映した名前です。


冒頭でご説明した通り、簡単にいうと戒名とは「あの世での故人の名前」です。


浄土真宗では「法名(ほうみょう)」と言いますが、ほぼ同意義です。


また、戒名を授けることは故人の冥福を祈る意味があるのです。


戒名は「位牌」という故人の没年月日、俗名などと共に木の札に記されます


 



位牌は、お仏壇などに安置することで故人への供養を行うことができ、また、故人の存在を身近に感じ、偲ぶための大切な仏具でもあります。


位牌は、故人にしていたように話しかけたり、挨拶をしたり、ご自身の心の支えにする方も多いものです。


そのため、そこに記される戒名には、残された人々(遺族)の「故人の魂が安らかに成仏できますように…」という祈りの気持ちが込められているのです。


戒名は、大きく分けて「院号」「道号」「戒名」「位号」の4つで構成されています。


近年では、位牌に書かれている名前全体を戒名と呼ぶ傾向にありますが、元々戒名は二文字のみで、そこに上記の要素が合わさって6文字~11文字程度で構成されています。


位牌には、戒名の他に、故人の本名である「俗名」、故人の亡くなった年齢の「享年」や亡くなった日に「命日」、宗派をあらわす「梵字」が記されます。


※梵字は宗派や位牌の種類によっては省略されることもあります。


詳しくは「お位牌とは」のコラムをご覧ください。


戒名はつけたほうがいい?

戒名は、仏教徒にとって重要なものです。


残された人が故人の冥福を祈って戒名をつけることで、故人は仏教徒として新たな人生を歩み始めることができます。


また、戒名は故人の生前の功徳を讃え、子孫に伝えるためのものとしても重要な役割を果たします。


そのため、直葬などであっても戒名はつけることをおすすめします


戒名を付けないと葬儀において不便な点がいくつかあり、一般的な仏式の葬儀であれば、戒名はつけておくに越したことはないでしょう。


ただし、法律で決められているわけではないので、戒名はつけなくても大丈夫です。


無宗教の方や、仏教式の葬儀は行うが、戒名はつけたくないという方もいらっしゃいます。


そのため、戒名をつけるかどうかは、故人や家族の信仰や価値観によって決めてかまいません


 


【戒名のつけ方】


戒名は、宗派や寺院によって、付け方やルールが異なります


戒名をつける場合は、事前に寺院や僧侶、葬儀会社のスタッフに相談するとよいでしょう


戒名のお布施は院号と位号によって大きく異なります。


位が高い名前をつけてもらうほど高価になると考えてください。


また、戒名には、故人の人柄や功績を表す意味合いもあるため、故人の生前の人となりをよく考えて、戒名をつけるようにしましょう。


※浄土真宗では、戒名ではなく「法名」と呼び、戒号と字号の2つから構成されます。


戒名をつけるのにかかる費用

戒名をつけるのにかかる費用(お布施)は、宗派や寺院、菩提寺との関係性など様々な要素によって変化します


戒名の名付け料のお布施は相場に幅があるものですが、一般的には数万円から数十万円程度かかりますので、事前に確認しておくことが重要です。


この金額を大きく左右するのは、主に院号の有無や位号の部分です。


これは戒名に位のランクがあり、それが高ければ高いほど、高価になっていく仕組みです。


特に高いランクの院号は、100万円以上お布施を納めてもつけてもえらえないこともあります



  • ~位が高い院号~

  • 院居士、院大姉、院信士、院信女、居士大姉、信士、信女


 


◇◇費用の抑え方◇◇


戒名の名付け料を抑える方法はいくつかあります。



  • ・戒名のランクを下げる

  • ・戒名を授かる寺院を選ぶ

  • ・寺院と相談する

  • ・生前戒名を授かる

  • ・ネットの戒名授与サービスを利用する …など


特にインターネット上で戒名を授かる場合の費用は数千円程度からで、比較的に安く済む場合が多いようです。


戒名をつけないメリット、デメリット


  • ◇◇戒名をつけないメリット◇◇

  • ・費用が抑えられる

  •  

  • ◇◇戒名をつけないデメリット◇◇

  • ・家族や親族で揉める可能性がある

  • ・菩提寺のお墓を利用できない(納骨拒否)可能性がある

  • ・僧侶が呼べない可能性がある

  • ・読経してもらえない可能性がある

  • ・菩提寺や一部の寺で法事ができない可能性がある



このように、戒名を付けることは、一般的な仏教徒においてメリットの方が多いです


しかし、宗教的な理由や個人の信念によりますので、戒名をつけないという選択が悪いことだというわけではありません。


戒名をつけずに直葬したい場合

さまざまな家庭の事情で、戒名をつけずに直葬を希望する人もいます。


直葬とは、葬儀や告別式を行わず、すぐに遺体を火葬する葬送形態です。


直葬には迅速な埋葬や、葬儀費用の削減といった利点がありますが、伝統的な要素が欠けることになります。


そのため、「しっかりと故人とお別れする」という大きな葬儀の目的が叶わないことで、不満を感じる人が出てくる可能性があります。


特に、信心深い方や伝統を重んじる方は直葬を嫌がる傾向にあり、家族や親族間で対立を引き起こすことがあります。


直葬の場合、戒名をつける必要性は薄くなりますが、直葬を希望する場合は事前に遺族全員で話し合い、同意を得ることが大切です。


また、故人の意向(遺言)を尊重することも大切です。


なお、直葬でも戒名をつけることは可能です。


その際は菩提寺などに相談するといいでしょう。


自分で戒名をつける場合

自分で戒名をつけることも可能です。


しかし、戒名を自分でつける場合は、仏教の教えや意味を理解した上で、故人の人生や信念に基づいた名前を考えることが重要です。


構成や付け方についての指南も含め、慎重に決めましょう。


◇◇自分で戒名をつける際のポイント◇◇



  • ・仏教の教えと照らし合わせる

  • 戒名は、仏教の教えや価値観を表すものです。

  • 自分の修行や精神的な目標に合致する名前を選ぶことが重要です。

  • 仏教の教えに基づいて自己探求を行い、その結果からインスピレーションを得ることが大切です。

  •  

  • ・僧侶や専門家と相談する

  • 自分で戒名を選ぶ前に、僧侶や専門家など仏教に深く関わりのある人に相談することをお勧めします。

  • 彼らは伝統や教義に基づいた適切な名前を提案してくれる可能性があります。

  •  

  • ・意味と響きを考慮する

  • 選んだ戒名の意味や響きを注意深く考慮しましょう。

  • 戒名は自分の修行や信念を表すものであり、その名前が持つ意味や響きが自分自身に合致しているかどうかを確認しましょう。

  •  

  • ・歴史的、文化的な背景を理解する

  • 仏教の伝統や歴史的な背景に基づいた名前を選ぶことも重要です。

  • ある戒名には特定の意味や由来がありますので、その背景や文化的な意味を理解することが大切です。

  •  

  • ・尊重と敬意を示す

  • 戒名は、仏教の伝統や尊厳を尊重する名前であるべきです。

  • そのため、戒名を選ぶ際には敬意を示し、その名前が仏教の価値観や文化と調和するように心がけましょう。

  • 自分で戒名を選ぶ際には、じっくりと時間をかけて考え、自分自身の心や信念に対して真摯に向き合うことが重要です。また、寺院や僧侶、伝統に対する敬意を忘れずに戒名の選択を行いましょう。

  •  

  • ・勝手に院号や位号を使用しない

  • これは仏教における位の高さを表すものですので、勝手に使用していいものではありませんので気をつけましょう。

  • どうしても使用したいものがあれば、葬儀でお世話になる寺院や菩提寺の僧侶に確認しましょう。


 


◇◇戒名の構成◇◇


戒名は、大きく分けて「院号」「道号」「戒名」「位号」の4つから構成されています。



  • ・院号

  • 僧侶の所属する寺院やその位を表すもので、戒号の上に付けられます。

  • 元は、「院」を設立するほど寺院に貢献した人につけられるもので、他には、天皇や皇族など高位の方の戒名とされていました。

  • 浄土真宗では院号は付けないなど、宗派によって付け方は異なります。

  • 真言宗では、院号には「寺」「院」「殿」「堂」「宮」などの文字が使われます。

  • 臨済宗では、院号には「山」「院」「堂」「庵」「窟」などの文字が使われます。

  •  

  • ・道号

  • 元は、修行に使った場所や堂の名前に由来して名付けるところでしたが、現代では、故人の人柄や功績、地名など故人に縁のある言葉で、戒号の下に付けられます。

  • 道号は、自由に決めることができます。

  • 例えば、「慈悲」「行徳」「光明」「慧明」「悟道」などの文字がよく使われます。

  •  

  • ・戒名

  • 戒名の基本となる部分で、戒律を守ることを誓ったという意味があります。

  • 戒名は、宗派によって決まった文字を使う場合と、自由に決められる場合がありますが、基本的には故人の本名にちなんだ文字が使われます。

  • 真言宗では、戒名には「信」「行」「慧」などの文字がよく使われます。

  • 臨済宗では、戒名には「道」「悟」「明」などの文字がよく使われます。

  •  



  • ・位号

  • 戒名の格を表すもので、戒号の一番下に付けられます。

  • 位号は、宗派によって決まった文字を使う場合と、自由に決められる場合がありますが、年齢や寺院への貢献度で決められることが多いようです。

  • 例えば、真言宗では、位号には「大居士」「大姉」「大法師」「大法尼」などの文字が使われます。

  • 臨済宗では、位号には「大禅師」「大禅尼」などの文字が使われます。

  •  



まとめ

戒名は、仏教徒にとって重要なものです。


そのため、戒名を付けない場合に葬儀などにおいて幾つかデメリットがあります。


ただし、法律で戒名をつけることが定められているわけではないので、必須ではありません。


戒名は故人への尊敬と冥福を祈る手段の一つであり、その有無は個人や家族の価値観により異なります。


戒名をつけるかどうかや、戒名の名付けは慎重に考え、予算や信仰に合わせて決定することが重要です。


どの選択をするにしても、故人への思いや敬意、家族の考え方を大切にしましょう。


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