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ネットで僧侶(お坊さん)を 紹介してもらうなら気をつけて!

2023/11/18
喪主/ご遺族様


はじめに

近年、葬儀のスタイルも多様化し、お坊さんの依頼の仕方も変わってきました。


これまでは、一般的な仏式の葬儀をあげる際には、菩提寺(先祖代々のお墓があるところ)のお坊さんに依頼するのが主流でした。


しかし、現代では宗教にこだわらない方(無宗教者)も増え、そのため、菩提寺や懇意にしているお坊さんがいないということもあります。


そのため、いざお葬式となったときに菩提寺を持たない方は、葬儀会社にお坊さんを手配してもらったり、ネットを通じてお坊さんを依頼するサービス「僧侶派遣」を利用したりするようになりました。


昔は、僧侶派遣は何かと悪い噂の多く、利用者も少なかったものですが、近年はネットの普及に伴いその利用者も増えてきました。


生活に合わせて時代が変化したことで生まれたこの「僧侶派遣」のサービスは、確かに便利でメリットもたくさんあります。


しかし、ネットでの僧侶派遣や紹介には多くのデメリットも存在します。


本記事では、ネットでお坊さんを依頼する際の注意点や、メリット・デメリットについて解説していきますので、菩提寺を持たない方はぜひ参考になさってください。


※菩提寺のある方は基本的にそちらに連絡しましょう。



お葬式にお坊さんは絶対必要?

まず、そもそも「お葬式にお坊さんは必ず呼ばなくてはいけないのか?」という疑問にお答えします。


結論から言うと、お坊さんは必ずしも必要ではありません


近年では、無宗教葬や家族葬など、形式にとらわれない葬儀も増えています。


しかし、故人の意向や宗教的な理由でなければ、基本的にはお葬式にお坊さんを呼んだ方がいいでしょう。


◇◇◇お坊さん(僧侶)が必要な理由◇◇◇



①宗教上の理由



  • 葬儀は故人の冥福を祈るとともに、彼らの魂を安らかな世界へ送り届けるための儀式です。仏教では、死は生と同じくらい重要なものと考えられているので、葬儀の過程を大切に扱います。

  • そのため、仏教徒であれば、故人の冥福を祈って供養するためにお坊さんをお願いするのが望ましいでしょう

  • (キリスト教や神道などの他宗教の場合は、神父や神職など、それぞれの宗教の指導者を依頼してください)


②形式的な理由



  • 伝統的な葬儀を望む場合、お坊さんに読経をお願いすることで、葬儀に厳粛な雰囲気を加えることができ、故人を大切に思う人たちに「しっかりと供養できた」と安心感を与えることができます

  • また、 葬儀では家族や友人は悲しみや喪失感に包まれますので、仏教の教えを傷心を癒す助けにすることができます。


③地域的な慣習



  • 地域によっては、お坊さんなしの葬儀は考えられないという慣習がある場合もあります。

  • また、年配の方を中心に、お坊さんを呼ばないことは故人や参列者に無礼だと考える人も少なくありません。


お坊さん(僧侶)がやってくれることやお布施の相場

【やってくれること】



  • ・読経

  • 故人の冥福を祈り、供養するために、般若心経や阿弥陀経などを唱えます。

  • ・戒名授与

  • 故人に戒名(死後の名前)を授与します。

  • ・法話

  • 教の教えに基づいた法話を聞かせてくれます。


 


【お布施】


お坊さんへの謝礼として、お布施を渡します。


相場は地域や宗派によって異なりますが、お葬式でのお布施の相場は、20万円から50万円程度とされています。


中央値は30万程度ですが、何人もお坊さんを呼んだり、大規模なものとなるとかなり金額が異なります。


また、戒名授与は戒名のランクによって大幅に料金が異なります。



  • ・一般葬

  • 20~50万円(枕経、通夜読経、告別式読経、初七日読経、火葬炉前読経、戒名授与)

  • お布施の金額には、お車代・御膳料も含まれます。

  • ・火葬式

  • 3~6万円程度(火葬の際の読経のみ)

  • ・一日葬

  • 7~10万円程度(告別式読経、初七日読経、火葬炉前読経、戒名授与)

  • ・家族葬

  • 10~20万円程度(通夜読経、告別式読経、初七日読経、火葬炉前読経、戒名授与)


お布施の詳しいコラムはこちら▷▷▷「僧侶へのお布施の相場って?」


ネットの僧侶派遣(お坊さん紹介サービス)とは

近年、インターネットで僧侶を紹介するサービスが増えています。


この「僧侶派遣」と言うサービスは、菩提寺(先祖代々のお墓)を持たない人のために、お通夜やお葬式にお坊さんを派遣してくれるものです。


僧侶を紹介してもらうというのは最近の新しいものように思われがちですが、わりと昔からあるサービスです。


昔からあった僧侶紹介は、菩提寺から住まいが遠いなどの理由で、同じ宗派の近隣の僧侶を紹介してもらうといったものです。


近年は地元を離れて暮らす人も増え、先祖代々のお墓を手放す人や、菩提寺との付き合いがなくなる人、そもそも菩提寺がどこにあるのかわからないといった人が増えました。


そういった暮らしの変化によって、葬儀の際に「お坊さんはどうしたら良いんだろう…?」と困ってしまう喪家が出てきたというわけです。


そういった方達のために、現代では宗派に合ったお坊さんを紹介できる葬儀会社がほとんどになり、また同時に、インターネットを通じて自身の都合や予算に合った僧侶を派遣してもらえる「ネットの僧侶派遣」の需要も高まり、その数も増えたというわけです。


僧侶派遣は、通夜や葬儀以外にも、四十九日や一周忌などの法事法要の際に利用することもできます。


また、戒名授与だけお願いすることも可能です。(僧侶派遣会社のサービス内容による)


サービスの利用料金に、紹介料、派遣料、お布施が含まれているので、利用者は明確な金額を把握することができます


これは菩提寺の住職に依頼する場合と異なる「僧侶派遣」の大きなメリットと言えるでしょう。


また、基本的にお布施は現金を手渡しするものですが、ネットの僧侶派遣であれば振り込みやクレジットカードの利用が可能な場合もあります。


他には、派遣してきてもらった「僧侶の檀家にならなくても良い」というメリットがあります。


サービス利用時に都度払いができ、必要なときにだけ依頼ができるのは僧侶派遣の強みでしょう。


しかし、菩提寺がある人は必ず、普段からお付き合いのある菩提寺の僧侶に相談しましょう


菩提寺のお坊さんではなく、僧侶派遣を利用するとなると失礼にあたりますし、お墓に入れてもらえないなどのトラブルに発展しかねません。


ネットでお坊さんを派遣してもらうメリット、デメリット

【メリット】



  • ・選択肢が豊富

  • 全国各地のお坊さんから、希望に合ったお坊さんを選ぶことができます。

  • ・費用が比較的安い

  • 菩提寺や寺院に直接依頼するよりも、費用が安くなる場合が多いです。

  • ・24時間いつでも依頼可能

  • 緊急時でも、インターネット上であればすぐに依頼することができます。

  • ・檀家になる必要がない

  • 利用した僧侶の檀家にならなくて良いので、普段から付き合いをする必要がありません。


 


【デメリット】



  • ・実際に会って話せない

  • 実際に会って話せないため、信頼できるお坊さんかどうか判断しにくい。

  • ・悪質な業者も存在する

  • 費用を不当に請求したり、無礼な態度を取ったりする悪質な業者も存在します。

  • ・納骨を断られることがある

  • 菩提寺がある人だと僧侶派遣を利用したことによってお墓に入れてもらえないこともあります。



ネットで僧侶派遣を利用する際には、「信頼ができる会社や宗教団体か」「料金が明確になっているか」を必ず確認しましょう


事前に何社か見積もりを取り、契約内容をしっかりと確認することが大切です。


また、過去の口コミなどの評価も参考にどの僧侶派遣会社や団体にお願いするか決めると良いでしょう。


ネットで依頼せずに僧侶を派遣してもらう方法

・菩提寺に依頼


普段から付き合いのある菩提寺があれば、住職に直接相談しましょう。


菩提寺から住まいが遠い場合は同じ宗派の知り合いのお坊さんを紹介してもらえることが多いです。


・葬儀社に依頼


葬儀をお願いしている葬儀会社に依頼すると、付き合いのあるお坊さんを紹介してくれる場合があります。


これは菩提寺を持たない人にとってはかなりメリットの多いサービスです。


葬儀などの式の勝手が分かっているので進行もスムーズですし、悪質な宗教団体である可能性はほぼありません。


・知人や友人から紹介してもらう


信頼できるお坊さんを紹介してもらえる可能性がありますが、故人の宗派に合ったお坊さんを探すのは時間がかかってしまうかもしれません。


まとめ

今は様々なことがネット上で完結できる便利な世の中ですが、葬儀や法要は宗教がからむものですし、やり直しが効かない大切な人生のイベントでもあります。


そのため、ネットでお坊さんを依頼する際は、メリットだけでなく、デメリットをしっかりと知っておく必要があります。


また、「信頼できるか」も大切なポイントですので、その仲介会社の過去の口コミや評判も参考に検討するといいでしょう。


必ず事前にお見積もりを取り、その内容をよく理解した上で契約してくださいね。


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